「三島市有機農業推進協議会」という団体は
有機農業の栽培技術の確立
普及促進、販路の確保など
食の安全性と産地強化を図ることを目的に
設立され活動されている団体です。

団体には
エコファーマーなどの市内の生産者だけでなく
一般消費者等も参加されています。

今回、三島市の担当者の方、生産者の方から
ご依頼いただきまして
緑肥作物の講習会を行ってきました。

当日の講師は
カネコ種苗さんにお願いしまして
同社の小泉氏にきていただきました。
ありがとうございました!

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この日の講習会にも
農家さんだけでなく
消費者の方々なども
参加されていました。

講習会は「有機農業への緑肥作物の導入」というテーマで
すすめていただきました。

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「緑肥」とは圃場内で生育させて
そのまますき込むことで
土壌中の諸環境(肥料成分の過多や線虫や害虫増殖)を改善し
後作の生産性を向上させる目的で作られる作物です。

有機農業では化学肥料や農薬は使用しませんので
緑肥作物の活躍する場所は
様々な場面にあります。

講習会では
緑肥作物のメカニズムや期待できる効果、
地力向上や線虫抑制・間作や障壁などの
目的別の品種の使い分けと効果
緑肥の栽培上の注意点など
1時間ほどお話しいていただきました。

参加されたみなさんは
熱心に耳を傾けられ
最後の質疑応答でも
多くの質問が出て
充実した講習会でした。

有機農業の農家さんに限らず
緑肥作物を導入されている方は多いです。

作物を栽培するにあたって
畑(土壌)の環境は非常に重要で
作物の品質に大きく影響します。

緑肥作物は緩効的ですが
物理性(土壌の団粒化や硬盤破砕等)
化学性(過剰養分を吸収、塩類濃度障害の改善、根粒菌のよる窒素固定など)
生物性(線虫抑制や線虫複合病の抑制など)に対して
複合的な改善作用があります。

緑肥作物の栽培は
有機農業の手助けとなります。
また慣行栽培においても
効果が得られます。

品種の使い分け・栽培方法等に注意して
1度、導入してみてはいかがでしょうか。
景観美化や環境保全の面でも効果、貢献できます。

参考記事三島市有機農業推進協議会

メーカーHPカネコ種苗